20世紀を代表する作曲家・ピアニストで、J.レヴィーンやホフマンと並び、当時三大ピアニストと言われたラフマニノフのエチュード集です。
演奏技術と表現力習得のためのエチュード集「音の絵」作品33と39を一冊に収めました。詩的で感情豊かな作品33、絵画やロシアの古いおとぎ話からのインスピレーションや作曲家の内的インスピレーションによる情景的かつ叙情的な密度の高い作品39。どちらも単なる超絶技巧的な練習曲ではなく、音による絵画的表現も意図されています。特にラフマニノフの作品を演奏するためには避けて通ることの出来ない大変重要なエチュードです。校訂者はラフマニノフの高弟である巨匠サッシャ・ゴロドニツキーに師事したピアニスト平井丈二郎氏です。この楽譜にはエチュードに隠されたラフマニノフからの数々のメッセージが伝授され、同時にピアニストとしての経験による知識が全てそそぎ込まれています。ラフマニノフの演奏に基づいた音と運指とペダル用法が付された作曲者の意志を正しく伝える版と言えるものです。 この楽譜によって、偉大な作曲家ピアニスト・ラフマニノフのピアノ音楽が、もっと身近になるでしょう。英語対訳付解説。